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help リーダーに追加 RSS ■「RCレコーディング・ルポ」(Bigmusic/1982年8月号)

<<   作成日時 : 2008/07/20 02:02   >>

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■ステージと同じパワーで、俺たちはアルバムを作る。だから、「モチロンカンペキ」だぜ

―1曲録り終えると、もうシャツが汗でビッショリ―

 誰もいないガレージを通り抜け、地下2階にあるレコーディングスタジオに向かって階段を下り始めると、重たいギターの音が聴こえてきた。「あっ、チャボだ」そして、とぎれとぎれに聴こえるボーカルは、間違えようのないキヨシローのもの。一気に階段をかけおりて、扉が開いたままのスタジオへ飛び込んだ。

 キヨシロー、チャボ、リンコさん、ゴンタ2号は、ガラスの向こうで一生懸命演奏している。ミキサーの金助くん、音響係りの藤井さんなど、見知った顔が迎えてくれた。「こんちわ、どう、調子は?」「まあまあだよ」

 ボタンやメーターがいっぱいついたミキサー卓を前に世間話をしていると、ガラスの向こうから、5人が出てきた「アレッ、いつ来たの?」「10分くらい前かな。ビール、持ってきたよ。オレンジとね」「サンキュー、サンキュー」ビールと聞いて1番喜ぶのは、チャボ、次いでリンコさん。他の3人はあまりアルコールは好きじゃないみたい。

 全員、ステージを終えてきた時みたいに汗びっしょりだ。ポットから、スポーツドリンクを紙コップに注ぎ、キヨシローは一息で飲んでしまった。そして、脇にあったオートバイのヘルメットをかぶると、大げさな歓迎のポーズで、カメラの前に立った。「これ、コーちゃんのヘルメットなんだ。コーちゃんは、オートバイを買ったんだぜ」と説明してくれたのが、当のコーちゃんは無言でニコニコ。とても、嬉しそうだ。リンコさんが、突然、「オレ、ちょっと、一回りしてくる」と、オートバイのキーを借りて外へ出て行った。

 キヨシローは、最近凝っているポラロイドカメラを取り出して、パチリ。テーブルの上には、彼が撮ったみんなの顔がいっぱいに並んでいる。

―ニューシングルでは、キヨシローのギターが聞ける!―

 「今日は、早起きしたんだ」清志郎は、少し赤くなって、眠そうな目をこすりながらいった。この日は、ロンドン・レコードのレセプションがあり、そこで、キヨシローと坂本龍一のシングル「い・け・な・いルージュマジック」が50万枚売れたお祝いと、RCサクセションのロンドンレコード移籍が発表になったのだ。ゴールドディスクをもらうと、キヨシローは「これ、B面もあるんですか?」なんて、聞いていた。

 それからRCサクセションのメンバーは事務所の社長と一緒に記者会見をして、「どうして、ロンドン・レコーディングに移籍したんですか」と、いう質問に、「ローリングストーンズのレコードをくれたからです」と、答えをキメたのはチャボ。リンコさんはとてもニコニコしていたし、コーちゃんとゴンタくんは、普段とあまり変わんないようだったけど、記者会見なんて初めてのことで、みんな緊張していたようだった。でも、キヨシローが早起きしたのは、そのためだったのだろうか?「30分ぐらいかな」「規則正しい生活って、できないでしょ」「「そんなの大嫌いだ」

 スピーカーから、ゴキゲンな曲が聞こえてきた。「これ、次のシングル」「なんていう曲?」、「『サマー・ツアー』っていうんだ」リズミカルで、ステップを踏みたくなる。しばらく聴いてから、「ねっ、売れそうでしょ。また、50万枚ぐらい」

 次の曲が始まる。ボーカルはチャボのようだ。「これB面だよ。僕のギターも入ってるんだ」「ホントォ、めずらしいね」「いつもレコーディングでは一応、ギターも弾くんだけどさ、いつも最終的に消されちゃうんだ。これは、チャボと、僕と、ゴンタ2号でギター弾いてるの」「すごい!カッコいい!タイトルは?」「ノイローゼ・ダンシング(チャボは不眠症)カッコいいでしょ」

 リンコさんが戻ってきて、再びガラスの向こうにみんな行ってしまった。三宅くんが空になったポットに、スポーツドリンクやコーヒーを作っている。休憩後のウォーアップなのか、気づくと同じ曲を30分以上やっている。やがて、「テープ、まわしてください」とキヨシローの声がして、レコーディングの再開。

 彼らのレコーディングのやり方は、まず練習してきたスタイルで、2、3回テープに録り、それを全員で聴きながら相談して、手を加えたり、音をさしかえて完成させていく。録音し終えたばかりのものを聴き直すとき、なぜかキヨシローは、必ず「カンペキだ!」と言う。そして、チャボと「カッコE」といいかわす。

 そこから、相談が始まり「シンセの音を変えよう」とか「テンポが早いんじゃない?」とかいろんな意見が飛び出してくる。この日は、キヨシローが「カンペキだ」と、言ったにもかかわらず、普段無口なコーちゃんから「ヤリ直したい」という意見が出て、結局、その曲は録り直すことになってしまった。

―スタジオは、リングサイドの気分―

 こんな調子で、一晩に平均2曲ずつ、リズムトラックをレコーディングしていたのだが、もう全国ツアーも始まってしまったし、8月には、ロックンロールの王様、チャック・ベリーと、RCが最も敬愛するソウルメン、サム&デイヴとのジョイントコンサートがある。この夏最高のイベントを前に、アルバム完成は難しそうだ。たぶん、これがアルバムとなって発売されるのは、10月ごろだろう。

 昔、RCサクセションのメンバーだった、春日博文が、ギターを持ってスタジオに遊びに来た。もちろん、大歓迎で、全員と固い握手を交わしている。突然のゲストギタリストの登場で、スタジオの中は、一段と熱っぽくなった。

 汗をふきながら、レコーディング室を出たり入ったりしている彼らを見ているのは、ボクシングの試合をリングまぎわで観戦している気分だ。ゴングが鳴って、コーナーに戻っては、「今度こそKO勝ちだ!」と、再び飛び出していく楽しさと同じくらいにそんな真剣さが、そこにはあふれていた。

■この記事は、カラーグラビアで、三宅さんが紹介されていて、キャプションが「運転手などもやってくれるRCのオトモダチ三宅くん。初登場」その前に、ボーヤとして、RCのファンクラブの会報で紹介されていた記憶があります。RCも長いキャリアがありましたが、一時停止の今現在では、キヨシローと三宅くんとのステージでのキャリアも長いものになりましたね。

レコーディング風景の記事がないので、UPしました☆

この年だったか、タモリのオールナイトニッポンで、2時間ライブをやったのは?

「ノイローゼ〜」を歌いながら、チャボがさかんに「眠れねーよ、タモリさん、眠れねーよ」と、シャウトしていたのを覚えています。RCの演奏で、タモリと清志郎の歌のカラミでは、タモリが「抱いて、清志郎さん、抱いて」とせまっていて、それをうけて清志郎が軽くかわすように「抱いてほしいのかい?」なんて、言ってましたね(笑)

確か、チャボって、一日何杯もコーヒー飲むとかって、RC時代に聞いたことあります。鍼灸師の田中美津さんの本「ぼーっとしようよ養生法」で、不眠症の人はコーヒーは刺激が強いので良くないとか。現代だと不眠症の場合「心療内科」とかで、薬を処方してくれるという話を聞いたことがあります。チャボの不眠症治っているといいな。

この当時は、まだ1人用のペットボトルがなくって、飲む場合は、紙コップに注いでいたのですね(懐かしい思い出/笑)

秋ぐらいに発売されたアルバムは「BeatPops」じゃないでしょうか?

この雑誌記事を書いたのは、RC時代によく記事を書いたりインタビューしたりしていた、今井智子さんです。

※ブログ素材画像使用サイト様/http://www.wallpaperlink.com/bin/photolove.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
前回に引き続き今回も、RCのメンバー5人が揃った楽しい記事、ありがとうございました(^。^)ますます、完全復活祭2でも。。。などと、また妄想が。。。
今後の活動がどのようなものになるのかわかりませんが、とにかく、健康を、命を、最優先にして欲しいのが本音です。
Keiko
2008/07/20 15:45
Keikoさん、コメントありがとうございます☆=

昔ので、なるべく明るい記事、それもメンバーがそろっているのをと思って探したのですが、なかなか(苦笑)インタビューに答えるのは、清志郎やチャボがしていたし、全員でのインタビューって、個別になりますが、解散寸前のレコーディングの時の記事があったと思います。それには、ぜんぜん、解散の気配なんかなく、それぞれのメンバーがニューアルバムについて答えていて。でも、この記事は新しい方ですね。ROジャパンだったので、たぶん、そのまま雑誌として残していると思いますが、探すのが、かなり大変(^_^;)タイピングはもっと大変(笑)

本当に、今回の入院で治って、これからも、清志郎には歌っていってほしいと思っています。きっと、清志郎と親しい人はみんなそう思っていると思います。
管理人の紅弥(べにや)
2008/07/20 18:08

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