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―RCサクセションが、ニューアルバム「Heart Ace」を発表。今回は特に、キーボードプレイヤーのGee 2woのセンスがいろんなところで顔をみせている。そして、RCはRCのまま、トップを走り続けている― ■サティを愛する環境破壊音楽主義者のとんがり感覚をさぐる ―85年は、自宅録音で、色んなアイディアを実験― Q:新しいアルバムには、今までとは違った新しい音の実験が聴こえてくるんですけど、ゴンタ(G2)さんのアイディアが、すごく出ている気がします。 G2「アルバム制作は、1ヶ月ちょっとで終わったんだけど、85年は、春頃からあんまりツアーやらなかったでしょ。だから、結構家に機材を持ち込んで、自宅録音をずっとやったんですよ。「山のふもとで犬と暮らしている」に入ってるリズムの音なんかは、家でやってて思いついたんだ」 Q:あのノイズっぽい気持ちいい音は、サンプリングなんでしょ? G2「それが違うんだ。レコーディングでサンプリングは、全然使っていないよ。生ピアノの音以外は、基本的には、DX7とその音源モジュールTXを使ってるだけなんだ」 Q:それで、あんな音が作れるんですね G2「作り方は企業秘密なんですが(笑)この際だから教えちゃおう。最初はね、ゲート・エコーみたいな、よく、使われているのがあるでしょ。でも、結構、当たり前の音しかしないから、何か、ローランドのボゴーダーを使ってみることにしたんだ。あのボゴーダーって、結局、マイクから入ってくる音と鍵盤のキーの両方がオンになった時に初めて音が出るでしょ。逆に言えば、それをゲート代わりに使えるんじゃないかって発想で」 Q:あの「山のふもと〜」は、とても、ニューウェイブっぽい感じがしますが G2「あれはすごーく昔の曲なんだ。ずっとオクラに入ってた。今まで何度もトライしてきたけどね。つまり、昔の清志郎の曲だから、どうしても、フォークのノリでね。ちょっと、発想を変えてやってみようかって事でね。あれぐらい刺激のある音でやると、みんな触発されるんじゃないかっていう期待を持ってやったんだ」 Q:あの曲だけ、打ち込みですよね G2「うん。それと、ベースのリンコさんに、どうしてもウッド・ベースをやってほしくって、頼んでやってもらった。しぶくっていいでしょ」 Q:「GONE GONE」から「横浜ベイ」にいくあたりも、とてもゴンタさんらしい G2「そうですね。まぁ、勝手にやったって感じですけどね」 Qそういえば、ゴンタさんは、ベルベット・アンダーグラウンドや、ドアーズ、ケビン・エアーズ、ルー・リード、ニコなどがお気に入りのアーティストだから、そういう世界が出たのかな? G2「そうかもしれないですね。(追求したんだけど、ちょっと、はぐらかされてしまいました)」 Q:「横浜ベイ」では、途中でジャズっぽいフレーズがピアノでコラージュっぽく入ってますよね G2「あの曲のサウンドに合いそうだから、入れてみたんだ。でも、RCのファンはジャズっぽいと思わないかもしれないね」 Q:デザイナーの阿部兼章さんと一緒にバンドをやっていたこともあるんですよね G2「そうなんだ。彼はすごくコルトレーンにいかれててね。僕もその頃、ジャズをかなりやってた」 ―DX−7をリアルに響かせるためにG2流秘密テクニック― Q:キーボードのシステムをできるだけコンパクトにしたいということで、DX−7を中心にしたセットにしたという話ですが G2「DXは使い出して。1年ちょっとになる。音作るのって大変だけど、結構追求していくと、それだけで、かなりの表情が出せるからね」 Q:RCにはアナログのシンセの方が合うんじゃないかっていうイメージがありますが G2「いや、分厚い音も出るしね。結局、何年か前までは、ピアノの音が出るシンセサイザーってなかったわけでしょ。だから、シンセっていうのは、メインの楽器があって、そのプラス何かを補充するって感じの使われ方がメインで。でも、最近は、変わってきましたね。僕は、ステージでも、DXだけですべてやってるんだ。RAMは今9個あって、10個目に入ってる」 Q:どんな系統の音色が多いんでしょう? G2「系統っていうのはないですね。こういうふうにって自分でイメージしても、そういう作り方はできないし、偶然にどんどんできていくでしょ。ある音を作ろうと思ってやってて、途中で、あっ、これでいいや!ストックしておこうって感じで入れていくからね。厚みのある音も、あれ一台で結構、出るみたい」 Q:G2流のDX作りのコツは? G2「う〜ん、作り始めて、最初にピアノ音が作れた時かな、これは、ずっと使っていけるかなぁって思ったのは。アルゴリズムは、あのタテに3つで2つのタワーのやつで、アタックと余韻を作ったんだけどね。DXで普通作るのが難しいと言われているものでも、時間をかければできるよ。犬の鳴き声だって作れるし。DXは、さわりはじめると徹夜しちゃうから(笑)」 Q:ステージでの音色のチェンジは、やはりRAMを入れ替えたりしてやるんですか? G2「そうですね。でも、なるべく、インターナル(内部メモリー)の32音色におさめるようにしてるんですけど。まず、ピアノっぽいのが、3〜4個。オルガンがやっぱり、3〜4個。あとは、効果音かな」 Q:ブラスは、梅津さんと片山さんという2人のブラス・セクションがいるからあまり必要ない・・・ G2「でも、厚みを出すために、一緒に兼ねて弾いたりしますよ。たとえば、ストリングスの音を作るでしょ。結構それだけで弾くと、機械っぽいところがバレちゃう。粒がそろいすぎているというか。ところが「山のふもと〜」をやってる時、気がついたんだけど、ウッド・ベースの弓で弾く音あるでしょ。あれを1個まぜるだけで、ずいぶん違ってきちゃう。シンセのストリングスの音とその生の音が混ざって、全部が生っぽく聴こえてくるんだ」 ―バルトークは凄いねって、清志郎も言ってた― Q:ゴンタさんが、RCに入った頃の話しを聞きたいんですが G2「清志郎をはじめ、その昔から近所づきあいしてたからね。たまたま、バンドも一緒にやることが多くって、まぁ、2、3曲やらないかって感じで、そのままズルズル。入った当時は、ずいぶんタダ働きさせられましたね(笑)入ったのは1980年ですね。やっぱり、最初は、ピアノを弾いてくれる人がほしいっていうのがあったみたい。「スローバラード」とかね」 Q:でも、ゴンタさん自身は、いかにもキーボードって感じの事はしたくない… G2「そうなんだ、クラビネットをサイド・ギターのかわりに使うとかね。クラビネットをやってるときって、ギタリストの気持ちになれるんだ。弾き方もね、左手なんかベースのチョッパーのニュアンスと似てるもんね。もともと、キーボードをバリバリにやろうっていう志向はなかったんだ。本当はね、ギター好きなんですよ 」 Q:新しいアルバムでも、3曲ギター弾いてますよね。ギターを弾くことが、キーボードにフィードバッグしていく部分ってありますか? G2「ただし、僕のギターは我流でけどね。でも、ギターだと極端な話ね、チャカチャーンって弾けば、しばらくそのまま4小節ぐらい音を鳴らしっぱなしでもいられるとかね。キーボード、弾く時にね、ついついよけいな事をやったちゃいがちだったのを、やらなくてはすむようになる」 ―清志郎やRCというバンドに対するゴンタさんの考え方みたいなところを聴きたいんですが G2「やり始めて、最初に思ったのは、みんな音に対して、すごく柔軟だって事。ベースのリンコさんも、清志郎も、バルトークとか聴くしね。家に遊びに行ったりしてね「何、このレコード!?」バルトークの弦楽四重奏とか、特に4番なんか、リンコさん大好きだよ。清志郎も「バルトークはすごいね」って、言ってた。最近、チャボにもサティとか聴かせると、「ああ、俺こういうの好きなんだ」ってね。清志郎も発想が面白いんだ。ヴォーカルの人って、特に自己中心的に考えがちな人が多いでしょ。それがあんまりないから、一緒に、ずっとやってこれたんだろうと思う。楽器に対する理解がすごくあるんだ」 Q:サティは、ゴンタさんのお気に入り? G2「クラシックの作曲科にいたんだけど、アカデミックなのはあまり好きじゃないから。やっぱり、近代以降のもので、なかでも、サティは凄く好きですね。僕は、サティの音楽って、あんまり環境音楽だと思ってないんだ。結果としては、そういう風に聴こえてきても、本人の意識の中では違うと思う。サティは、カフェで、ピアノ弾いたりしてたでしょ。僕も、大学時代、アルバイトで、夜、パブやキャバレーでピアノ弾いたりしてて、その頃、サティと同じ発想をしていたような気がする。ああいう音が出てくる気持ちがわかるような…」 Q:同じ時代の同じ土地でも、ドビッシーとは、かなり違いますね G2「同じ甘さでも違う。毒のもち方が違うんだろうね。サティの中でも「ピカデリー」とか、あんまり知られていないようなのが大好きなんだ。あのすごく空間のある、あの音がね、自分の頭の中に入っているたびに、自分の何かがくつがえされていくみたいな。なんかそういう感じがするんだ。凄く単純で、誰にも弾ける音なんだけれども」 ―本当に時代を先取りする― Q:よく流行っているような音楽は聴きますか? G2「昔から、イギリスの若い連中の考えてる事って面白いなぁって思ってた。他と違う音にしようとする意識が強いっていうか、単に流行だけじゃないし。最近では、ペイル・ファンウンテンズとかが好き」 Q:ヒップ・ホップなんかは、どうでした? G2「その昔から、ファンカデリックとか聴いてたから、そんなに衝撃的じゃなかった。ファンキーなものは大好きだけど。そういえば、昔、50年代頃、スリー・サウンズっていう黒人のピアノ・トリオがあったんだけど、最近、聴きなおしてビックリしたんだ。当時わりと当たり前のスターンダードジャズだなって、思ってただけなんだけど、とにかく、わかりやすくて、これほど、明快で気持ちいい4ビートはないんじゃないかっていう感じ。ところが、これが意外と、スライ&ロビーのレゲエに通じるような、ストレートなビートを持っててね。とにかく、時代を先取りするんだったら、今流行っている音に反応しているだけじゃ追いつけないと思うのね。レコード盤になっている以上、その何ヶ月前に作られているわけでしょ。それを、僕らが作ると、また何ヶ月かがかかる。そうすると、もう半年なり、1年なりのずれがでてきちゃう。そんなの追求したって、しょうがないと思うのね。RCは、別にそんなに常に新しいことをやろうって意識はないけど、いつも先端でやってると思います」 ■後記/いやぁ〜、3記事連続タイピングは疲れました(^^ゞ特に、この記事は音楽の専門的な話など、タイピングしていて、ほとんど理解できませんでした (^^ゞただ、何故、G2がRCを脱退しなければならなかったのかは、わかったような気がしました。 ※ブログ画像素材使用サイト様/http://www.wallpaperlink.com/bin/illustrationrealistic2.html |
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Gee 2woの記事もありがとうございました。 |
Keiko 2008/06/20 17:40 |
Keikoさんへ |
管理人の紅弥(べにや) 2008/06/20 22:58 |
わたしもG2の音作りの話はちんぷんかんぷんです(笑)。 |
Keiko 2008/06/21 20:53 |
Keikoさん、コメントありがとうございます(^^) |
管理人の紅弥(べにや) 2008/06/21 22:11 |
元々、アイドルは河合奈保子、ロックはRCとローザルクセンブルク、ブルースは憂歌団、ボサノヴァは小野リサと中村善郎、1ジャンルほぼ1ミュージシャン、しかも日本人に限ると、考えてみると相当偏った雑食でした。素敵な人を1人見つけちゃうと、他の人をシャットアウトしてしまう習性があるようで。。。 |
Keiko 2008/06/22 13:17 |
Keikoさん、コメントありがとうございます(^^) |
管理人の紅弥(べにや) 2008/06/22 16:05 |
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