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help リーダーに追加 RSS ■清志郎インタビュー9「ロックな神様」(毎日新聞/2005年)

<<   作成日時 : 2008/06/20 04:56   >>

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■35周年「音楽が面白くなってきた」

―デビュー35周年記念のアルバム「GOD」(ユニバーサルミュージック)同名の新曲はポップなリズムで「あいつの名前はGOD/人間どもを作りあげた〜」と歌う―

K「前のアルバムが「KING」だったから、今度は「GOD」(笑)最初から、メロディは大体あった。曲作りには、とっかかりの言葉みたいなものがあるんです「あいつの名前はGOD」って歌詞が出てきた時、この曲はもう90%完成したなという感じだった。35年って、あっという間。18歳でデビューしましたけど、その頃は、まぁ普通に考えて30歳ぐらいになったらもうちょっとロックはできないんじゃない、という感じだった。で、30歳ぐらいになると「まぁ、40ぐらいかな」とでも、「40でロックはないよなぁ」って感じでした」

K「ところがね、どんどん、こう音楽が面白くなってきちゃったんですね、年とともに。何でも歌えるようになってきちゃったし。なかなかやめるとか、そういう気持ちにならなくなっちゃった」

―別名「キング・オブ・ライブ」白地にバラを散らしたようなどぎついスーツに派手なメイク。たいてい、2時間半、汗だくで歌い続け、叫び続けて声量がまるで落ちない―

K「割とね、体力的にはきつくないんです。何かだんだん楽になっている。たぶん、ムダなエネルギーを使わなくなってるんだと思うんですよ。力が抜けている感じですかね」

K「2001年から、自転車に乗っていて、東京から鹿児島まで10日間かけて走ったり、通勤も自転車でしてね。風が気持ちいいですよ。春先から今の季節。自転車で体力がついたというより、体力の使い方がうまくなったんだと思うんです。長距離を走ることと、ライブは似てる。要するに心肺機能が大事(笑)筋肉はあまり使いどころがなくて、水分補給が大事だとかも」

■ライブ「愛し合ってるか〜い」

―4月24日、東京代々木公園での野外ライブ。終わり近く、息を切らせながら観客に呼びかけた「みんな、いいか。ロックの基本は愛と平和なんだ。今日は、アースデーだ、イェー。1番の環境破壊は戦争だと思う」―

K「やっぱり、「今だから言わないといけない」というのもあるんだけど、「言ってどうなる」とも、思っているんですよね。何て言うのかな。ここで、オレが言わないと、ステージなんかでは、もう誰も言う人がいない。筑紫哲也さん(キャスター)とか、そういう風な人が言っても、ダメでしょうし、ロックコンサートの場で言った方がいいんじゃないかな…と、思うんですけど。ま、お客さんの反応も色々でわかんないですけど」

―呼びかけは続く。「みんな、素晴らしい。日本の憲法は戦争をしないんだ、イェー。戦争に加担しないんだ。イェー、愛と平和なんだ、イェー。ジョン・レノンの歌みたいじゃないか、イェー」

K「今の若い人は、あまり言わないですね。でも、僕も、若い頃からこういう事を言いたかったんですけど、何か若い頃って言っても説得力がないっていうか。その分を、今言っている」

K「僕らの時代は、政治的なことが結構身近にあったと思うんです。学生運動とか、ビートルズとか、ボブ・ディランだとか。ビートルズも、何かわからないけど、すごい政治的なにおいがしてた。そんな歌詞はあんまりなかったんですけどね。そういう事も学んでいかないと、ちゃとしたロックじゃないという、きらいがあった」

K「とりあえず体制に反対するとか(笑)それが、ロックだった。でもそういうのが、まったくなくなったような気がする」

―さらに呼びかける「今日はみんなに聞きたいことがあるんだ。みんな、愛し合ってるいるか〜い、イェー、ご機嫌だぜ。…ラブソング、やります」

■覚悟「世間を騒がせるのが音楽」

―80年、29歳で、「雨上がりの夜空に」「トランジスタラジオ」がヒット。88年に、反戦、反核をテーマにしたアルバム「カバーズ」が発売中止になる―

K「がっかりしましたね。レコード業界にというか、当然のように発売中止になったことにね。自分が一生懸命やってる仕事はそんなに軽いものなのか、男の仕事じゃないなと、思いました「ま、どうでもいいよ。真面目にやってもしょうがない」そんな気もして、歌をやめてやろうと思った。でも、「あれっ」と思って。一体オレ、やめて何やるの?次の職業は?全然わかんない」

―その後も「パパの歌」などのヒットの一方、「問題作」を発表。99年、アルバムに収録のロック調「君が代」が問題化。「君が代」をはずせば、アルバムの発売はできたが、拒む―

K「君が代が国歌として法制化されても、どんなアレンジしようが罰せられることはない。だから、極端なアレンジにしただけで、あんなに大騒ぎになった。面白いですよね。世間を一種騒がすというか、時代の刺激剤というか、音楽っていのは、そうあるべきだと思う。なんか、そういうサウンドじゃないと、ダメな気がする」

K「政治的なメッセージが入った歌を歌うことが、歌手としてマイナスになるという考えはまったくない。だって、何がプラスでマイナスになるかはわからない。発売中止は、マイナスだけど、ま、でもね、そこで、自分の歌いたいものを引っ込めちゃうと、一生後悔しそうな気がするんですよ。カバーズも君が代も、謎のバンド、「THE TIMERS」のときもそう。タイマーズでは、何でも歌っちゃって、ダメだった時は、お客に総スカン食って結局、やめさせれれる、そう思っていた。ところが、逆に、どんどん支持された。不思議なもんですよね」

―2003年、コンサートで突然、「憧れの北朝鮮」「君が代」を歌い、FM中継中断。こうコメントした「イモな奴らが、ロックンロールをわかってないだけさ」

■将来「歌い続けるオヤジでいる」

―真面目なのか、不真面目なのか、定かでない不思議な魅力。CMや映画の出演も多い―

K「この夏公開予定の「妖怪大戦争」(三池崇史監督)には、妖怪の総大将、るらりひょんの役で出ているんです。いや〜、楽しかった。本業が俳優じゃないんで、お気楽な感じで。自分がメインで、自分の思うようにやるステージとはもう全然違う。エンディングテーマの作曲も担当しました。井上陽水が近所に引っ越してきたので「近所だから、コーラスやってくれない」って言ったら「いいよ、いいよ」って」

―ヒップホップ・グループのライムスターとラップに挑んだ最新シングル「雨上がりの夜空に35」では「リタイア寸前の中高年なんちゅうのはゴメンだ」と歌う。

K「最近は、新しいムーブメントが、すぐにこう芸能界に利用され、消費されちゃう。それが、すごい早い。ストリートから生まれたヒップホップもそう。挑戦的な部分が凄くわかりやすく、若い曲になっていく」

K「今の音楽業界はやっぱりどうみても、やってる方も聴く方も若者の音楽。色んな事を考えない人が増えているんじゃないかな。で、そのうち、気がつかないうちに憲法が改正されて、子供たちがみんな戦場に行ったりしちゃうよね。そうなってから「しまった」では、遅いんですけど、でも、きっと、そうなっちゃうと思う。だってさ、ピープルにさ、パワーがないもん。憲法改正に反対するよりどころか、もうないもの」と、ひょうひょうと語る。

K「将来の目標はない。ただ、いつまでも歌う。若い人がオヤジになって「あのオヤジ、オレがガキのころからオヤジだったのにまだ歌ってるよ」って、愕かれるようになりたい。マディ・ウォーターズとか、ルイ・アームストロングとか、村田英雄さんとか。だってオレが、子供の頃からオヤジで、オレがオヤジになっても、まだ歌っていたもん。すごいよね」

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
わたしのわがままに答えての記事、ありがとうございました(__)
わたしは2000年頃まで、清志郎の政治的・社会的な歌はあまり好きじゃありませんでした。でも、そのきっかけが、幼い頃に生き別れた実母の戦争体験を知ったことというのを知り、清志郎のプロテストソングは、亡きお母様や愛する子供達へのラヴソングなのかな、と思い、聴くようになりました。正に、若き日に言っていた「大きな意味でのラヴソング」なのでしょうね。先日の武道館で、平和のメッセージに対する観客の反応が今ひとつで、ぜひあの場面で大いに盛り上がるまでやり続けて欲しい、わたしも大いに盛り上がれるように、もっと自然に普通に政治的な問題に敏感でありたいな、と思いました。
「いつまでも歌う」頼もしい限りです。最近貫禄がすごくなってきたと思っていたのですが、村田英雄さんを目指していたんですね(笑)素晴らしい!
Keiko
2008/06/20 17:20
わたしも、カヴァーズやタイマーズの活動には、違和感がありました。そういう政治的な歌詞から1番遠いところにいるのがRC・清志郎だと思っていたので。

Keikoさんの言うとおり、お母さんの事や、やっぱり家族を持った事が大きいような気がします。変な話、親は、子供の老後を見届けることができないわけで、自分の子供やその孫など、人間の将来にとても危惧を抱いて、心配しているんだと思います。

わたしも歳なので、若い頃と変わったのは、やっぱりニュースとか見るようになって、世の中の動きを自分なりに知っておきたいと思うようになりました。

清志郎って、音楽・ロック(R&Bも含む)の力を信じているのだと思います。その信念がいつもあるから、気持ちにぶれがないんだろうなぁと思いました。
管理人の紅弥(べにや)
2008/06/20 22:51
またダメ元で、無茶なお願いです(__)

例の君が代問題で、糸井重里が自らのHPで清志郎を批判しそれは読みましたが、それについて批判を訂正するような記事があると、また小耳に挟みました(また小耳情報ですみません。。。(^^ゞ)

わたしは糸井さんの批判には当時かなり賛成しました。でも、その後、新聞などに掲載された清志郎のコメントを読んで、メッセージソングを歌う清志郎の本気さ、純粋さに打たれ、これは清志郎の方に分があるな、と思ったものです。今となっては、清志郎の方が時代を見抜いていたことがよく分かります。

無理ですよね、やっぱり。。。(^_^;)
Keiko
2008/06/28 16:44
Keikoさんへ☆=

以前、ネットサーフィンをしていて、糸井さんのその文章はROMりましたが、清志郎の事は今初めて知りました。

その記事を持っていたら、UPしたいのですが、わたしが持っているRCの記事は、活動停止までのものなのです。また、当時、若いコのサブカルチャー雑誌だった「宝島」にもRCはよく載っていましたが、この雑誌の記事も残っていません…。

ご希望にそえなくて、申し訳ないです…。
管理人の紅弥(べにや)
2008/06/29 15:16
お返事ありがとうございました。

確か清志郎が糸井さんに、直接クレームを出したそうですよね。一体どこにクレームを出して、どこを訂正したのでしょうか。。。幻の記事として、いつの日か会えるのを楽しみにしています。

RC時代、特に結婚するまでの清志郎は、私生活や考え方はベールに包まれていたような印象があるので、昔の記事を読ませてもらうのはとても楽しいです。わりと、今と同じようなことを昔から考えていたんだなって、驚きも多いです。また貴重な記事、教えて下さいね。
Keiko
2008/06/30 00:44
Keikoさんへ☆=

コメントし忘れましたが「毎日新聞」の記事は、載っていたのを切り抜いたものです。

記事のタイピングは、正直とてもキツイです。私は若くないので(^^ゞ記事はたくさんありますが、UPしがいのある記事というと、とても少ないです。

「清志郎とチャボのインタビュー」4にコメントくださった方によると、どうやら、インタビュー記事をまとめた本が出版されたようです。わたしは持っていないので詳しい事はわかりませんが。その本を入手なされた方が
いつUPできるかわからない記事を待っているより、良いと思うのですが…。せっかくコメントをたくさんいただいたのに、ご期待にそえなくてすみません…。
管理人の紅弥(べにや)
2008/06/30 20:30
インタビュー記事をまとめた本があるのですね。
またまた貴重な情報、ありがとうございました。
探せたら探してみます。
清志郎本は、購入したいもの、山程あります。この人の書く文章も、魅力的で大好きです。
Keiko
2008/07/03 01:11
Keikoさんへ☆=

わたしも詳しいことはわかりませんが、その方のコメントによるとあるようです。

文庫本では「瀕死の双六問屋」が面白かったです☆
管理人の紅弥(べにや)
2008/07/03 16:15
「瀕死の双六問屋」わたしも復活祭後に読みました。
わたしが離れていた時期に書かれた本ですが、清志郎はずっとわたしの好きだった清志郎だったんだな、という思いを深くしました。

各エッセイの最後の「君のそばにいる。また会おう!」という感じの文章が、何かよかったです。清志郎の「君」は、多義的で、深くて、温かくて、優しくて、いいです。

今だと、どんな文章を書くのかなあ?また文章も書いて欲しいです。
Keiko
2008/07/04 00:50
Keikoさんへ☆=

あの本は、清志郎をとても身近に感じる良い本だと思いました☆
管理人の紅弥(べにや)
2008/07/04 20:09

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